【ベルリン共同】ドイツは3日、1990年の東西統一から35年を迎え、西部ザールブリュッケンでメルツ首相やフランスのマクロン大統領が出席し記念式典を開いた。フランス大統領の出席は2000年のシラク氏以来。ウクライナ侵攻を続けるロシアの脅威が増す中、欧州連合(EU)のけん引役を期待される独仏の首脳がそろい踏みし結束を誇示する狙いだ。
統一はドイツだけでなく、欧州を西側と東側の陣営に分断していた冷戦の終結とEU統合をもたらした。ドイツは欧州の大国としての地位を確立し、経済に加えて安全保障面でも指導力を求められるようになった。
だが内政では、15年の欧州難民危機などで流入した移民や難民への対応に苦慮。東側を中心に台頭した排外主義的な右派政党が国政第2党に躍進し、メルツ政権は移民政策の厳格化を余儀なくされている。23年からはマイナス成長が続く。
ドイツは第2次大戦後に西側占領地区とソ連占領地区に分断され、冷戦の象徴となった「ベルリンの壁」が築かれた。1989年、民主化要求の高まりで壁が崩壊。90年10月3日、統一が実現した。
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