横浜市の日産スタジアム=9月

 日産自動車は3日、サッカーJ1の横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス(横浜市)の株式売却検討に関し「筆頭株主であり続ける」とのコメントを発表した。地元・神奈川県と横浜市への地域貢献を考慮し、マリノスの身売りを否定した。一方で「株主構成の強化について積極的に検討している」と表明し、一部の株売却を示唆した。

 日産は横浜マリノスの約75%の株を保有する親会社だ。マリノス株を巡っては、家電量販店大手ノジマなど複数社に売却を打診したことが表面化。日産は業績不振でリストラを進めており、保有資産の見直しを進めている。

 横浜F・マリノスは、1972年に創部した日産自動車サッカー部が源流。リーグ優勝は5回あり、多くのスター選手を輩出した。