美術品の保存や公開などを目的に現代美術家の杉本博司さんが設立した小田原文化財団は3日、法隆寺(奈良県斑鳩町)金堂にある国宝・釈迦三尊像の一部とみられる金具が見つかったと発表した。
同財団によると、見つかったのは三尊像中央の釈迦如来像の横に立つ「脇侍菩薩立像」の台座の一部とみられる。8弁のハスの花びらをかたどった金具の一部で、仏像本体と同じく銅を鋳造しており、表面は金で厚くメッキされている。幅36・5センチ、厚さ5ミリで、左右どちらの像のものかは不明。
明治期の廃仏毀釈運動によって寺院から流出した仏教美術作品を保護したことで知られる益田鈍翁がかつて収蔵していたという。収納箱には「法隆寺金堂金具」とラベルが貼られていた。
金具は「伝法隆寺金堂伝来 金銅製蓮弁」と名付けられた。東京都港区の荏原畠山美術館で4日から始まる展覧会「『数寄者』の現代 即翁と杉本博司、その伝統と創造」で展示される。同展は12月14日まで。
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