台湾の電子部品大手ヤゲオは3日、センサー大手の芝浦電子に対する株式公開買い付け(TOB)への応募が同日時点で買い付け予定株数の約87%に上ったと発表した。買収の条件を満たし、成立する見通しだ。ヤゲオが関東財務局に提出した資料によると、買収総額は約1089億円。
芝浦電子が当初TOBに反対し「同意なき買収」と注目されたが、ヤゲオは日本政府から外為法上の承認を得て、芝浦電子も賛同に転じていた。
3日までだったTOB期間は、応募をさらに促すため20日まで延長する。芝浦電子はTOB成立後、東京証券取引所スタンダード市場の上場が廃止となる見込み。