若い男女6人が乗った車の天井がめくれ上がり、大きく変形していた。3日未明、三重県名張市の山あいの国道で軽乗用車が横転した単独事故。現場は右カーブで、進行方向左側の縁石20~30メートルに、断続的に白い傷が付いていた。その先の道路脇に立つ電柱には、何かがぶつかったとみられる大きな跡が残り、周囲にガラス片が落ちていた。
名張署で報道陣に事故車両が公開され、ブルーシートからのぞく車体のドアや車両前部にも破損が確認できた。名張市役所から約4キロ離れた現場は、長く続く直線道路の先にある。近所で喫茶店を営む男性(75)は「緩い坂道で視界も開けている。事故が起きるような場所ではない」と話す一方、近くで田んぼを持つ岡松秀牧さん(77)は「気を付けるよう言われている場所」と明かす。
事故を起こした車の定員は4人だった。交通事故鑑定人の熊谷宗徳さんは「定員超過で重量が増えると、カーブを曲がる際、外側に強い遠心力が働く」と指摘。「定員超過、スピード、車種などが重なって横転したのではないか」と分析した。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く