厚生労働省が3日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・02ポイント下回る1・20倍で、2カ月ぶりに低下した。総務省が同日発表した完全失業率(同)は、前月より0・3ポイント高い2・6%で、5カ月ぶりに悪化した。
有効求人倍率は、ハローワークの求職者1人当たり何件の求人があるかを示す。有効求人数は前月比1・0%減、有効求職者数は0・7%増だった。
厚労省の担当者は「物価や人件費の高騰で求人を控える傾向にある」と分析した。
総務省の担当者は、完全失業率は今年1月以降、2・5%前後で推移しているとして「雇用情勢は引き続き悪くないと認識している。今後の動向を注視する」と説明した。8月の完全失業率を男女別で見ると、男性は2・8%、女性は2・3%。完全失業者数(同)は前月比15万人増の179万人だった。
「定年または雇用契約の満了・勤め先や事業の都合による離職」は7万人増の43万人、よりよい仕事を求めて転職などをする「自発的な離職」は9万人増の77万人だった。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く