環境保護団体グリーンピース・ジャパンは2日、富士山(3776メートル)山頂の年平均気温が100年当たり1・47度の割合で上昇しているとの分析結果を発表した。山麓にあり河口湖を囲む山梨県富士河口湖町では同2・64度で、上昇傾向はより顕著だった。気候変動が、富士山にも影響を与えている可能性がある。
昨年の「初冠雪」発表は11月7日で1894年の観測開始以降最も遅く、周辺の気象に大きな変化が生じているとみられる。1933~2024年の山頂の平均気温は氷点下6・37度だったが、24年の平均気温は氷点下4・2度と過去最高を記録していた。
分析では気象庁が公開する観測データを基に長期的な変化を評価。富士山頂で日最低気温が0度を下回る「冬日」は100年当たり15日減少。6月、9月、10月など季節の変わり目で少なくなった。冬季の気温上昇が顕著で、100年当たり1・70度上昇していると推定した。1月と2月で上昇傾向が強かった。
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