北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=が5日で61歳の誕生日を迎えるのを前に、母早紀江さん(89)が2日、川崎市で報道陣の取材に応じた。還暦を過ぎてもなお帰国が実現しないめぐみさんに「元気だと信じているので、くじけずに頑張って」と呼びかけた。
4日に投開票を控える自民党総裁選については「誰が首相になるのが良いか分からないが、日本のために動いてほしい」とし、拉致問題の解決に向けて日朝首脳会談の実現も重ねて訴えた。
早紀江さんは、めぐみさんが幼稚園入園前後で愛読していた絵本を報道陣に披露。洗濯をしていると「ママ、まだ?」とめぐみさんから何度も読み聞かせをせがまれたと振り返った。「絵が好きで、本をいつも抱えていた。この本だけでも(北朝鮮に)送れれば」と話した。
2月に有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さんが96歳で亡くなり、未帰国の政府認定被害者の、親世代の家族会メンバーは早紀江さんだけになった。「1人残ったが、解決まで力を出して頑張る」と力を込めた。
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