作家坂口安吾(1906~55年)の未公開の書簡が新たに見つかった。主著「堕落論」が当初は「日本文化私観」のタイトルで出版される予定だったことや、同書の刊行前に安吾が金策に奔走していたことを示す内容で、神奈川近代文学館(横浜市)の特別展で4日から展示される。
書簡は計5通。いずれも出版計画に関する内容で、46~47年のものと推定される。中央公論社の編集者に宛てた書簡では「小生目下さしせまつて金が入要にて(中略)、日本文化私観が一千部では困りますので、他社から出版させて下さい」などと記している。
単行本は47年に「堕落論」として銀座出版社から刊行された。
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