長崎市で開幕した核戦争防止国際医師会議の世界大会=2日午前

 世界各国の医師らが核戦争防止と核兵器廃絶を目指す核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の第24回世界大会が2日、長崎市で始まった。被爆80年に合わせ、初めて長崎での単独開催。ノーベル平和賞を昨年受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(93)が登壇し「核兵器の非人道性を専門的な立場で徹底的に明らかにしてほしい」と呼びかけた。

 核兵器が人体に与える影響や、核廃絶に向けた国際的枠組みについて、4日まで議論する。

 田中氏は集まった医師や医学生らに「核兵器は兵器の名に値しない悪魔の道具」と強調した。参加者らは立ち上がり拍手を送った。