【カイロ共同】サウジアラビア北部の砂漠で、1万2千年前ごろに彫られたとみられるラクダや馬の岩絵が多数見つかった。ロイター通信などが9月30日、伝えた。実物と同じぐらいの大きさで彫られ、高さ2メートルを超えるラクダの岩絵もあったという。研究グループは、当時の狩猟採集民が水場の目印などに使った可能性があるとみている。

 岩絵は30キロほどの範囲で130点以上見つかった。石で彫ったとみられ、高さ約40メートルの位置の岩絵もあった。

 研究にはサウジの文化財当局やドイツの研究者らが加わり、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」で成果を発表した。