スポーツ庁の新たな長官として、パラリンピックの競泳男子視覚障害クラス金メダリストの河合純一氏(50)が1日、就任し、初登庁した。記者会見で「社会課題の解決にスポーツ政策が貢献できる部分がある。スポーツからインクルーシブ(分け隔てのない)の良さを発信していければ」と抱負を語った。
全盲の政府組織トップは異例。職員に対する訓示では「できないと思われがちなものを少しずつ、できるようにしてきた人生」と言及。「困難な場面に直面しても決して諦めることなく、前向きに取り組んでいただきたい」と呼びかけた。
スポーツ庁は1日で設置から10年。長官は初代の鈴木大地氏、2代目の室伏広治氏に次ぐ3代目で、トップ選手の強化支援から草の根の環境整備まで、幅広い政策に向き合う。「スポーツがかけがえのないものだと思ってもらえる環境づくりに全力で取り組みたい」と決意表明した。
静岡県出身の河合氏は、5歳で始めた水泳を15歳で全盲となってからも続け、パラリンピック6大会に出場。5個の金を含む21個のメダルを獲得した。
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