【北京共同】北朝鮮国営の朝鮮中央テレビが春に放映を始めた新作プロパガンダドラマ「白鶴原の新春」が終了した。農村を舞台に、都市との格差や朝鮮労働党の地方幹部らの腐敗を描き、従来の作品と一線を画した現実志向の作風。評判は高く、国内流入を警戒する韓流コンテンツに対抗する狙いもあるようだ。
西部・黄海南道信川の農村に派遣された党の地方幹部の主人公が次々と起きる問題に立ち向かう物語で全22話。金正恩党総書記や党の指示を絶対視する点は従来通りだが、賄賂の横行や教育格差など農村の問題点を「率直に描写している」と韓国メディアに評された。
異色の演出にも注目が集まった。家父長的な北朝鮮では珍しいエプロン姿で家族に料理を振る舞う父親や、教育環境が劣る農村への引っ越しを嫌がる母と子、米軍を批判する一方で英会話能力が教養の指標とされている場面などが印象的だ。
農村振興や温室農場の建設、無人機の活用、オンライン学習の拡大など党が重視する政策もちりばめられている。
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