マウスの子宮を体外で培養し、受精卵から成長した胚盤胞を着床させることに成功したと、大阪大微生物病研究所の研究チームが1日までに英科学誌に発表した。子宮組織を人工的に培養できたのは初という。体内着床の直接的な観察は困難だが、再現成功により、生殖補助医療で難所となる着床のメカニズム解明や、成功率を改善する補助技術の開発が期待される。
チームの平岡毅大・東大病院特任研究員(生殖医学)によると、日本では約10人に1人が体外受精などで出生している。着床の成功率は5割以下で、加齢に伴い低下。良好な受精卵を複数回子宮に戻しても妊娠に至らない「反復着床不全」の治療法は確立されていない。
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