【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は9月30日、トランプ政権がイラン出身の不法移民らの強制送還に着手したと報じた。今後数カ月間で計約400人を移送する見通し。核問題を巡る米イランの対立が続く中、外交面で異例の連携という。両政府関係者の話としている。

 同紙によると、強制送還の第1弾となる約100人を乗せた米政府のチャーター機が9月29日夜、南部ルイジアナ州を出発した。カタールを経由し、早ければ同30日にもイランに到着する見通し。対象者の詳細は不明だが、一部は米国の滞在資格を有している。

 米イラン両政府が強制送還の実現に向けて数カ月間、水面下で協議を重ねてきたという。