デモ飛行が行われたジョビー・アビエーションの「Joby S4」=30日午前、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場で30日、プロペラを進行方向に向け、飛行機のように水平飛行する「空飛ぶクルマ」がデモ飛行した。同種機体でのエアタクシー商用運航を目指しているANAホールディングス(HD)の芝田浩二社長は「社会実装に向けた確かな一歩。未来の話ではなく、身近な乗り物として感じてほしい」と期待を込めた。

 6基の電動プロペラを備えた米新興企業ジョビー・アビエーションの「Joby S4」は、会場をヘリコプターのように飛び立つと静かに水平飛行に移行した。ANAHDによると、この日は高度約120メートルの海上を最高時速約170キロで旋回した。