京舞井上流の公演「温習会」を前に、総仕上げの通し稽古「大ざらえ」で所作を確認する舞妓=30日午前、京都市東山区

 京都五花街の一つ、祇園甲部の歌舞練場(京都市東山区)で、芸妓や舞妓が出演する京舞井上流の公演「温習会」が始まるのを前に、総仕上げの通し稽古「大ざらえ」が30日、行われた。上方唄「名取笠」の演目では、華やかな着物姿の舞妓8人が花がさを持ち所作を確認していた。

 公演は10月1~6日で、毎日午後4時開演。芸舞妓ら約80人が出演する。京舞井上流家元の五世井上八千代さんは「古典的な曲も、にぎやかな曲もある。それぞれの舞をご覧いただきたい」と話した。

 チケットは公式サイトで購入できる。問い合わせは祇園甲部歌舞会、電話075(561)1115。