【キシナウ共同】欧州南東部の旧ソ連構成国モルドバで28日、議会(一院制、定数101)選挙が行われ、中央選挙管理委員会は29日、親欧米のサンドゥ大統領が率いる与党「行動と連帯」の得票率は50%、親ロシアの野党連合「愛国者ブロック」が24%だったとの開票結果を発表した。与党の単独過半数確保が確定し、サンドゥ氏は「欧州連合(EU)への統合の道が保証されたことをうれしく思う」と述べ、勝利宣言した。
モルドバはウクライナの隣国で、国内には親ロシア派支配地域を抱える。サンドゥ氏が警戒してきたロシアによる選挙介入を退けて、親欧米派が大統領と議会の双方で実権を維持することになり、目標とする2030年までのEU加盟に向けて前進した。
サンドゥ氏は今月22日の国民向け演説で、ロシアがモルドバ内外で数十万票を買収するために多額の現金をつぎ込んでいると批判。欧州への統合推進を訴え、親ロ勢力を通じてロシアがモルドバを掌握すれば、全国民が苦しむことになると主張していた。
モルドバでは大統領より議会に政治的実権がある。
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