2025年9月29日
EXPO2025 News Vol.21
大阪・関西万博メディアセンター

ポーランドパビリオン

ハーブ文化で伝える「自然との共生」

 

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自然との共生に関する知恵や文化を発信するポーランドパビリオン

左より、ポーランド政府副代表、大阪国際博覧会部 副部長 マルタ・ジェリンスカさん

ポーランド政府副代表、パビリオン・常設展示担当 マリア・オストロフスカさん

 

 中欧に位置するポーランドは、豊かな森林や湿地、四季折々の自然に恵まれた国で、古くから暮らしにハーブを取り入れてきました。2025年国際博覧会ポーランド政府副代表のマリア・オストロフスカさんは「頭痛や腹痛など日々の体調に合わせて異なる種類のハーブティーを飲む習慣や、自分で育てたオーガニックハーブを日常生活に取り入れる文化は、今もなお多くの家庭に根づいています」と話します。

 ポーランドでは、毎年8月14日の早朝に採取したハーブを教会に持ち寄る「聖母マリアハーブの日(Matka Boska Zielna)(※1)」や、夏至の時期にハーブを焚いたり草花を花冠にして川に流したりする伝統行事「ソブトカ(Sobótka)(※2)」など、ハーブを用いた祭りも各地で行われています。化粧品や料理、ナチュラルヘルスケアなど幅広い分野に取り入れられています。ポーランドパビリオンでは、同国のハーブ文化が紹介されており、来場者は実際にその世界観に触れることができます。

 日本も古くから独自のハーブ文化を有し、ミント(和名=ハッカ)、パセリ(和名=シャク)はじめ、シソ、サンショウ、ショウガといった様々な植物が有用されており、「包み葉文化」「春の七草」「冬至のゆず風呂」「端午の節句の菖蒲湯」など、「和ハーブ」を暮らしに取り入れる知恵が今も息づいています(※3)。

 2025年国際博覧会ポーランド政府副代表のマルタ・ジェリンスカさんは「ポーランドでは自然と人間の共生が重要であるという考えが広く根付いています」と話します。ハーブ文化という生きた伝統は、未来の暮らしを見つめ直すきっかけとなるでしょう。

 

■パビリオン紹介

 パビリオンのテーマは「ポーランド。未来を切り拓く遺産」。伝統と現代技術を融合させた展示を通じて、自然や文化と共生しながら未来を築く同国の姿を伝えます。展示は2階から1階へと巡る順路になっており、階ごとに香りが変化。2階は自然を、1階は未来をイメージして、独自調合したハーブの香りが来場者を出迎えます。

 

 2階展示の注目は、ポーランドで親しまれてきたハーブ文化を紹介するエリア「心象の緑」。古くからサンザシやペパーミントなどを暮らしに取り入れられてきた独自のハーブ文化を、日本の風習「春の七草」になぞらえてイラストで紹介する「七草」や、来場者が自分の心情に合わせてハーブを選び、デジタル上でオリジナルハーブを作成できる体験企画「スピリットプラント」を展開します。


 その他、ショパンの音楽のリズムに合わせて、ポーランド産の柳で作られた 140 本のブラシが動くインスタレーション「オーラ」や、家の繁栄を願う同国の伝統工芸「パヨンキ」に着想を得たアート作品「雲」、四季折々の植物 100 種以上を透明なガラス玉に収めたインスタレーションなど、ポーランドが誇る「自然と調和した文化」を象徴する、芸術的な展示が並びます。

 

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ハーブ文化を紹介する「心象の緑」

 

 ポーランドと日本をつなぐ 6 つの産業を紹介する  1 階の「創意の園」では、化粧品や製薬、ゲームなど、未来を支えるイノベーティブな産業・文化を紹介。白を基調とした有機的なデザインの空間に多数の球体が配置され各産業を紹介しています。中では、「 The Witcher (ウィッチャー)」や「 Cyberpunk 2077 」など人気の RPG ゲームシリーズを生んだポーランドのゲーム産業にも触れており、来場者は、分野を越えてつながるポーランドの創造力と未来へのビジョンを体感することができます。

 

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ポーランドの革新技術などを紹介する「創意の園」

 

■10月1日(水)「ポーランド」 ナショナルデー

 ナショナルデーでは、グディニャ海洋大学合唱団がポーランドと日本両国の国歌を斉唱するほか、ポーランド国境警備隊代表楽団が参加する式典パレードが行われます。

 

 また、ナショナルデー関連イベントとして同国の伝統や革新を発信する多彩なプログラムを展開します。レゼゾフ大学の民俗音楽グループ「Resovia Saltans」と、レゼゾフ工科大学を代表する歌とダンスのアンサンブル「połoniny」が、ポーランド南東部、ポトカルパチェ地方の伝統舞踊を披露。さらに、ギャラリーWESTでは「ゲームフェスティバル」を開催。東京ゲームショウにも参加したポーランドのゲームプロデューサーが登壇し、同国を代表する人気ゲームのプレゼンテーションを行います。会場にはゲームキャラクターの衣装を身にまとったスタッフも登場し、来場者と交流しながら、ポーランドが世界に誇るゲーム文化を発信します。

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ポーランド共和国

テーマ:ポーランド。未来を切り拓く遺産

首都:ワルシャワ

面積:約31万3,900k㎡

人口:3,768万人

言語:ポーランド語

※「2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式 ガイドブック(第二刷)」より

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(※1) 参考 POLISH FALCONS OF AMERICA Summertime in Poland: A Festival of Herbs

https://www.polishfalcons.org/summertime-in-poland-a-festival-of-herbs/

(※2) 参考 Lamus Dworski Midsummer celebrations in Poland

https://lamusdworski.wordpress.com/2016/06/26/midsummer/

(※3) 日本政府広報オンライン「和ハーブの恵み」より

https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202004/202004_08_jp.html

 

10月8日(水)以降開催 主な催事会場でのイベント情報(一部)

開催日時、内容は告知なく変更する場合がございます。最新情報はこちらから、イベント名を入力してご確認ください。

https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events

 

■ナショナルデー・スペシャルデー

 

「大阪・関西万博」の会期中、ほぼ毎日繰り広げられる「ナショナルデー」。

国ごとにテーマを定め、公式式典や多彩な文化プログラム、パレードなどが開催されています。

10月8日 (水) ウガンダ共和国

10月9日 (木) ホンジュラス共和国

10月10日(金) カーボベルデ共和国

10月11日(土) ハイチ共和国

10月12日(日) 博覧会国際事務局(BIE)

 

■シンポジウム

 

「LBSスペシャル EXPOビジネスフォーラム 大阪・関西万博 未来へのレガシー」

 

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日時:10月8日(水)14時~18時(13時30分開場)

場所:エンパワーリングゾーン フェスティバル・ステーション

内容:テレビ大阪と日本経済新聞社が開催するシンポジウム。まもなく閉幕を迎える「大阪・関西万博」。その成果を振り返り、万博が大阪・関西にもたらしたものを多角的に検証します。一過性のショーケースにとどまらず、閉幕後の「大阪・関西の未来社会のデザイン」をどう描いていくのか。吉村大阪府知事をはじめ、関西財界のリーダーや万博参画企業が登壇し、万博のレガシーとその継承について徹底討論します。

URL  https://www.tv-osaka.co.jp/event/expo_business/

 

 

■パフォーマンス

「ここに私が、(そして)あなたは・・・障害者の文化芸術国際フェスティバル」

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509296079-O13-dakoMZo0

 

日時:10月8日 (水)18時30分~20時(18時開場)

   10月9日 (木)17時~19時(16時開場)

   10月10日(金)15時30分~17時(14時30分開場)

場所:東ゲートゾーン EXPOホール「シャインハット」

内容:一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁が手がける。障害者が中心となって舞う島根発の郷土芸能「石見神楽」をはじめ、紫綬褒章受章の近藤良平さん率いる「コンドルズ」と障害者パフォーマンス集団「ハンドルズ」によるコラボダンスステージ、さらにDJ OSSHYさんによる車いすダンスや音楽・ファッションが融合した「インクルーシブ・ディスコ」など、多様な身体表現と文化が交わるプログラムが繰り広げられます。

URL  https://artbrut-creation-nippon.jp/co/311/

 

■パレード

「【アイルランド】ハロウィーン(サウィン)・フェスティバル:アルフの万博大冒険」

 

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日時:10月11日(土)18時~19時30分

場所:フューチャーライフゾーン EXPOアリーナ「Matsuri」

内容:アイルランドを代表するスペクタクル・シアター・カンパニー「Macnas(マクナス)」が出演します。全長20メートルの巨大パペット「アルフ・ザ・ニュート」が光と音楽に合わせ、煙や水しぶきをまとい会場内を練り歩きます。古代ケルト文化の祭り「サウィン祭」にルーツを持つ、現代ハロウィーンの起源を体感できるパレードです。10分間のショーをループ形式で展開します。

URL  https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/fa262d48-0024-443c-ba5a-9539f0fe1d16