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AsiaNet 201107 (0226)

 

【綿陽(中国)2025年9月29日新華社=共同通信JBN】第13回 China (Mianyang) Science and Technology City International High-tech Expo (中国(綿陽)科学技術都市国際ハイテク博覧会)(これ以降、「博覧会」と呼称)が9月26日、開幕しました。今年のイベントでは人工知能や低空経済などの最先端の技術にハイライトが当てられ、イノベーションを研究室から市場への移行を促進するために、「Specialized Industrial Products Exhibition and Sales Zone(特殊工業製品展示販売ゾーン)」が初めて設けられました。

 

博覧会は12年間にわたる発展を経て、中国西部における科学技術交流のための極めて影響力のあるプラットフォームとなりました。イベントの組織委員会によると、博覧会は累計で2000を超す科学技術成果の変換を促進し、5000以上の展示企業を誘致し、総額1000億元を超す取引額をもたらしました。展示会が継続的に拡大したことは、科学技術イノベーションの分野において開催都市である綿陽の活力が高まっていることを反映しています。

 

中国で唯一の「Science and Technology City(科学技術都市)」に指定されている綿陽は、イノベーションのための大規模な基盤を有しています。2000年に綿陽を科学技術都市へと構築するための国家イニシアチブが開始されて以来、綿陽は25年間にわたって中国初の大規模科学機器共有プラットフォームを確立させてきました。今日、7つの国家重点研究所、4つの国家工学技術研究センター、260を超す国家・省レベルのイノベーションプラットフォームが設置され、様々な分野の進歩のために着実な支援を提供しています。

 

綿陽は最近、数多くの画期的な科学技術成果を生み出しました。医療の分野では、医療用サイクロトロンの開発が成功したことにより、医療用アイソトープの国内生産が可能となり、がんの精密診察と治療における中国にとっての材料の障壁が解決されました。先進材料の分野では、綿陽企業が開発したフレキシブルディスプレー材料が大規模な大量生産を実現し、その核心的技術は国際的に最も先進的なものとしてランクされています。

 

同市はまた、科学的成果を実務的な応用に変革するための効率的なメカニズムを開発しました。特別に策定された大学と企業のマッチメーキングイベントや「技術+チーム+資本」をセットにした変革のようなモデルを通じ、綿陽は研究と市場のニーズの間の溝を効果的に埋めています。こうした取り組みは2024年に200億元に達した同市の技術契約取引額に寄与しました。

 

研究から産業に至るこの旅路は、いくつかの地元の事例によって説明されています。Mianyang GiaStar Magnetic Material Co., Ltd.は、性能を維持しながら生産コストを15~20%削減する重希土類フリーのネオジム鉄ホウ素材料を開発しました。China Academy of Engineering Physics (中国工程物理研究院)とChanghong Groupによる共同研究により、「ミリ秒レベルの精密治療」を実現するe-Flash 放射線デバイスが生産されました。さらにSichuan Tianlian Companyによるヒューマノイドロボットはすでに、産業現場で採用されています。綿陽のロボット産業は2025年までに生産額が30億元を突破すると見込まれています。

 

継続的なハイテク博覧会の開催は、綿陽と中国がそれぞれの科学技術能力を誇示するための重要な窓口としての役割を果たして、同市のグローバルイノベーションネットワークへの統合を加速させています。綿陽は今日までに24カ国の36都市と国際姉妹都市、あるいは友好協力関係を樹立し、数多くのフロンティア分野においてドイツや日本などの企業と協力しています。こうした開かれた、かつ協力的なアプローチを受け容れることにより、綿陽は中国西部における科学革新と産業変革の主要事例となりました。

 

ソース: Publicity Group of the Organizing Committee for the 13th China (Mianyang) Science and Technology City International High-tech Expo