中国の唐仁健・前農業農村相=2021年、北京(新華社=共同)

 【北京共同】中国吉林省長春市の中級人民法院(地裁)は28日、収賄罪に問われた前農業農村相の唐仁健被告に執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。総額2億6800万元(約56億円)相当の金品を違法に受け取ったと認定した。国営通信新華社が伝えた。

 判決によると、唐氏は2007~24年に地方政府などの要職にあった際、職務上の権限や地位を利用して関係先に便宜を図り、見返りに金品を受け取った。一部が未遂に終わったことや、唐氏が自供したことを考慮し、執行を猶予した。猶予期間の経過後は無期懲役に減刑されるとみられる。