1966年の静岡県一家4人殺害事件で犯人とされ、死刑が確定していた袴田巌さん(89)を再審無罪とした静岡地裁判決から1年が経過し、静岡市で27日集会が開かれた。姉ひで子さん(92)は「皆さんの応援のおかげで巌は助けられたと思っている」と感謝を述べた上で「巌だけが助かればいいわけではない」と再審法改正の実現を訴えた。
登壇した小川秀世弁護団長は、長年の拘置所生活で袴田さんが拘禁症状を発症し、今も意思疎通が難しい状況が続いているとして「死刑執行の恐怖で、妄想の世界から抜け出せなくなった」と指摘。今年4月に交付された刑事補償金について触れ「償いにはならない」と語気を強めた。
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