共にノーベル物理学賞を受賞したポーランド出身のマリー・キュリーとドイツ生まれのアルバート・アインシュタインが1911年から32年までに交わした手紙をまとめた往復書簡集が今年ポーランドで出版され、日本語版が今月18日に大阪・関西万博で披露された。監修者は2人が「科学を通じて世界をより良くしたいと願っていたことがうかがえる」と話す。
キュリー夫人として知られるキュリーは03年、放射線の研究で女性初となるノーベル物理学賞を受賞。11年に化学賞も受けた。一般相対性理論を構築したアインシュタインも「光電効果」の発見で21年の物理学賞を受賞した。
書簡の存在は長年広く知られていなかったといい、往復書簡集はポーランドで大きな反響があった。アインシュタインが「良識と困難に向かっていく強い心をお持ちのあなたをとても尊敬しております」としたため、キュリーが「この友情は私にとってかけがえのないものです」と応えるなど20通以上の手紙とはがきで政治・社会情勢や科学について幅広く思いを交わした。書簡集には2人の年譜や写真も添えた。
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