金沢地検は26日、担当する事件の捜査で被害者の処罰感情を自分で確認したように偽って報告書を作成したとして、60代の男性副検事を減給100分の10(2カ月)の懲戒処分にした。副検事は同日付で依願退職した。地検は虚偽有印公文書作成の疑いで捜査していたが、同日付で不起訴処分とした。

 地検によると、副検事は8月、担当する過失運転致傷事件で、上司から被害者の処罰感情を聞き取るように指示を受けたが確認せず、以前事務官が聞き取った内容を、自分で確かめたように偽って報告書をまとめた。

 処罰感情が変わっていないだろうと考え、電話する手間を惜しんだという。