記者団の取材に応じる田久保真紀市長=10日午前、伊東市

 静岡県伊東市は、田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を受け、市長職の経歴公表に関する規定を新たに設ける方針を固めた。26日、市への取材で分かった。学歴や職歴を公表する前に、事務方による卒業証明書などの確認徹底を明文化する。規定新設は田久保氏の発案で、前市議の一人は「制度ではなく、本人の問題なのに」と困惑する。

 田久保氏は、7月の記者会見で「卒業証書だけではなく、きちんと卒業証明書を提示するように改善すべきだ。私の反省も含めて、そう考える」と発言していた。

 東洋大を除籍となっていた田久保氏は、市広報誌で卒業したとのプロフィルを紹介した。