北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学3年の男女が殺傷された事件で、福岡地検小倉支部は26日、殺人と殺人未遂の罪で同市小倉南区、無職平原政徳容疑者(44)を起訴した。地検は、起訴前としては異例となる2度の鑑定留置を経て「刑事責任能力を公判で立証できると判断した」としている。今後の裁判員裁判では、責任能力の程度や有無が争点となる見通し。
起訴状によると昨年12月14日午後8時25分ごろ、刃渡り約11センチの狩猟用ナイフで男子生徒の腰に1カ月のけがを負わせ、中島咲彩さん(15)の腹を突き刺し殺害したとしている。中島さんの死因は失血。銃刀法違反の罪でも起訴した。
地検は平原被告の認否や責任能力の程度について明らかにしていない。
捜査関係者によると、今年1~4月の1度目の鑑定では、精神状態と事件の関連について、医師から明確な所見を得られなかった。4月から今月16日までの2度目の鑑定では、事件当時、周囲に強い不信感を抱く精神状態だったと指摘された。
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