新しい言葉の浸透度

 文化庁の2024年度国語世論調査では、交流サイト(SNS)を中心に使われるようになってきた新しい表現などについて尋ね「写真に写す時に、きれいでおしゃれに見える」の意味で「映える(ばえる)」を使う人が50・4%いた。自宅の固定電話を「家電」と言ったり、インターネットの有料サービス利用を「課金する」と言ったりする人も半数前後だった。

 この三つの表現を「他の人が使うのが気にならない」と答えたのは、いずれも80%を上回り、日常会話に浸透している傾向が出た。

 年代別では「映える」を使う割合は10~30代で高く、20代の83・8%が最高。「家電」は20~40代が目立ち、最高は30代の76・9%だった。「課金」は10~30代が80%を超えたが、70歳以上では10・8%しかおらず、世代間格差が大きかった。

 一方で「心が揺さぶられる感じがする」の意味で「エモい」を使うのは全体の17・8%にとどまり、「ネットで商品を買う」際に「ポチる」と言うのは32・0%だった。