福岡県警本部

 福岡県警は25日、真崎俊行刑事部長が私的な飲酒の場で、女性職員2人に性的な発言をしたとして、本部長注意処分としたと明らかにした。真崎氏は25日付で辞職した。会合の出席者は真崎氏と被害者の計3人で、7月中旬に開かれた。被害者の所属部署を通じて報告があった。県警は「刑事事件とするには至らなかった」としている。

 県警によると、真崎氏は「酔っていて覚えていない部分もあるが、被害者が話していることが事実だと思う。恥ずべき行為であり、弁解の余地もない。本当に申し訳ない」と話している。

 監察官室は「行為の動機、態様を総合的に判断した」として、注意処分にとどめ、免職や減給などの懲戒処分としなかった。

 会合は福岡市内にある居酒屋の個室で開催。真崎氏はかなり酒に酔った状態だった。8月に警視正から警視長への昇任の内示があったが保留となり、9月9日付で辞職願が提出された。

 真崎氏は福岡県出身。1984年に県警に入り、サイバー犯罪対策課長や東署長、暴力団対策部長などを歴任した。刑事部長には今年3月に就任していた。