ミャンマーで2007年、反政府デモの取材中に治安部隊に銃撃されて死亡した映像ジャーナリスト長井健司さん=当時(50)=のカメラに残されていた映像を分析した結果、銃撃直前に暗闇に切り替わって以降の部分に「上書きの痕跡」が見つかったことが24日、分かった。契約先のAPF通信社の山路徹代表(64)が、記者会見で明らかにした。
映像は約7分間で、07年9月27日に最大都市ヤンゴンで反政府デモを取材した際のもの。冒頭から約5分間は長井さんが撮影し、銃撃の約6秒前に暗闇の映像に切り替わり、その後女性が映った後で終了する。
山路氏側の依頼でテープメーカーが調べた結果、暗闇以降の映像部分には長井さんのカメラとは違う記録信号があった。意図的な上書きとみられ、山路氏は「長井さんが撮影した映像が『まずい』ということで上書きされたのでは」と話した。
また日本音響研究所(東京都渋谷区)が、映像の雑踏音などのノイズを処理したところ、銃撃直前に記録されていた長井さんの最期の言葉は「とりあえず、もどろう」だったことが判明した。
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