ウクライナ南部のザポリージャ原発=2021年

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は23日、ロシアが占拠するウクライナ南部のザポリージャ原発で全ての外部電源が失われたと明らかにした。同原発に常駐するIAEAのチームが原因を調べている。ウクライナ・エネルギー省によると、非常用ディーゼル発電機を使い対応している。

 ザポリージャ原発は欧州最大。7月にも外部電源が失われ、約3時間半後に復旧した。IAEAによると、2022年のロシアによるウクライナ侵攻開始後、同原発の外部電源喪失は10回目。周辺では無人機による攻撃が頻発しており、原子力事故に発展する危険性が指摘されている。