北海道むかわ町で男性の遺体が地中に遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された会社員梅津悠希容疑者(36)=苫小牧市=が被害者について「全く知らない人」と供述していることが23日、道警への取材で分かった。容疑者は現場で穴を掘ったことは認めているといい、道警は供述を精査するとともに、詳しい経緯や背景を調べている。

 遺体が埋まっていたのが深さ約4メートルの場所だったことも捜査関係者への取材で判明した。

 道警によると、男性は札幌市豊平区の西村隆行さん(55)。8月上旬に消息不明となり、9月19日、梅津容疑者の逮捕前の説明に基づき捜索した結果、遺体で発見された。死因は出血性ショックで、8月3日未明に埋められたとみている。

 道警は、前日の8月2日夜、西村さんに刃物でけがを負わせたとして、傷害容疑で西村さんの知人の会社役員大上文彦容疑者(49)=別の傷害容疑で再逮捕、札幌市白石区=を逮捕している。梅津容疑者は大上容疑者について「何度か会ったことがある」との趣旨の供述をしており、関連を調べる。