【ワシントン共同】トランプ米大統領は22日、解熱鎮痛剤「タイレノール」の有効成分アセトアミノフェンを妊娠中に服用すると、子どもが自閉症を発症するリスクを高めると主張し、服用をやめるよう促した。AP通信は「新たな証拠を示さず、立証されていない説を大統領の立場を利用して広めている」と批判的に報じた。
アセトアミノフェンを含む薬は世界中で販売されている。タイレノールの製薬会社、米ケンビューは「服用が自閉症を引き起こすことはないと科学的に明確に示されている。妊婦に健康リスクや混乱が及ぶことを深く懸念する」とコメントした。米産科婦人科学会は「小児の神経学的問題の多様で複雑な原因を危険なまでに単純化している」と批判した。
ワクチン懐疑派のケネディ厚生長官が自閉症の原因を調査して9月までに結論を出す方針を示していた。ホワイトハウスで記者会見したトランプ氏は「服用しないで」と何度も繰り返した。
食品医薬品局は、アセトアミノフェンの服用と自閉症との関連を示す研究が複数あるとした。
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