「手話の日」に合わせ、シンボルカラーの青色に照らされた東京都庁=22日午後、東京都新宿区

 6月に成立した手話施策推進法が定める「手話の日」を23日、初めて迎える。手話による意思疎通の大切さへの理解を広めようと、シンボルカラーの青色で建物をライトアップするイベントが同日を中心に全国各地で開催。11月には聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が国内で初めて開かれる。

 自治体などが役所や建物、橋をライトアップする。東京都庁では22日に始まり、庁舎が青色に照らされた。

 推進法は議員立法によって成立。手話の習得や使用に向けた環境整備、手話文化の保存、継承を目指すことなどを基本的な理念として明記した。

 国連決議に基づく「手話言語の国際デー」となっている9月23日を「手話の日」とする規定も盛り込んだ。

 全日本ろうあ連盟(東京)の河原雅浩副理事長は、手話に対する社会的理解がまだ不十分だと指摘。「手話が言語であるという認識が広く浸透してほしい」とコメントした。