和歌山県警の男性警視が違法風俗店の経営者と交際していたとして、6月に本部長による訓戒処分を受け、依願退職していたことが22日、県警への取材で分かった。店から接待サービスを受けていた。処分と退職はいずれも6月19日付。
野本靖之本部長は県議会定例委員会後、処分以降初めて記者団の取材に応じ、不適切な交際があったと認めた上で「誠に遺憾だ」と述べた。警察職員の綱紀粛正に努めるとしたが、訓戒は懲戒ではなく監督措置で一番軽い注意処分の一つ上に当たる。
県警によると、風俗店の経営者と店長は5月21日、売春場所を提供したとして売春防止法違反の容疑で逮捕された。捜査で入手した情報を基に調べたところ、警視が数年間にわたって店の経営者と食事をしたり、店からサービスを受けたりしていたことが判明。「信用失墜行為」に当たるとして訓戒処分を受け、退職した。
警視を巡っては、週刊文春電子版が今月17日、警視が警察の権限を示唆して店から無料で接待を受けたと報道。木村充次首席監察官は「公正を疑われる恐れのある行為」とコメントした。
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