中学校の部活動を地域のクラブに移行する「地域展開(地域移行)」の動きが全国で進みつつある。来年9月の完全移行を目指す神戸市では、約千のクラブが登録。多様な活動が計画される中、K―POPなどの韓国文化探究をテーマとする同市長田区の団体も手を上げた。戦前から在日コリアンが多く暮らす地域で共生文化を一層深める取り組みとなり、行政サイドも注目している。
応募したのは在日2世の金シニョンさん(72)。阪神大震災があった1995年の秋、韓国語や伝統楽器を在日の子どもたちに教える教室を長田区で始め、2005年には「神戸コリア教育文化センター」を設立し民族文化の継承に尽力してきた。
部活動の地域展開は、中学生が放課後や休日に校区の枠を超えスポーツ・文化芸術活動に参加できる仕組み。少子化で学校単位の部活動の維持が困難な状況を踏まえ導入され、教員の負担軽減も期待される。神戸市は「コベカツ」の愛称で受け入れ先を募り、一部団体がテスト実施している。
計画では「神戸KOREAユース・ナドゥリ」のクラブ名で活動する。
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