【ロンドン共同】ロンドンやブリュッセルなど欧州の主要空港で19日夜から20日にかけ、チェックイン手続きなどのシステムに障害が発生し、遅延や欠航など混乱が生じた。英メディアによると、世界各地の空港にシステムを提供する米企業「コリンズ・エアロスペース」がサイバー攻撃を受けたという。

 ロイター通信によると、コリンズ社の親会社は、ソフトウエアに「サイバー関連の障害」が発生しており、修復に取り組んでいると説明したが、影響を受けた空港は明らかにしなかった。

 ブリュッセル空港では、搭乗手続きが全て手作業となり、大幅な遅れが出る便が相次いだ。ベルリンの国際空港でもチェックインに通常よりも時間がかかり、地元メディアは混み合うターミナルビルの様子を伝えた。

 欧州で最も利用客が多いロンドンのヒースロー空港は20日、システムに「技術的な問題」が発生したと発表した。英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズは予備システムで通常通り運航したが、ヒースロー空港発着の他の航空会社の大半が影響を受けた。