中国で今年、太陽光・風力の再生可能エネルギーによる発電能力が初めて火力を上回った。温室効果ガス排出「ゼロ」を目指す中国は「歴史的」偉業だとアピール。太陽光の発電能力は10年で30倍以上増え、世界一を誇るが、企業は過当競争にさらされ淘汰も進む。
「今年4月末までに風力と太陽光を合わせた発電設備容量は15億3千万キロワットとなり、歴史的に火力発電を超えた」。国家エネルギー局は6月、石炭火力から再生エネへの転換に自信を見せた。政府は太陽光の発電設備の輸出によって世界の脱炭素社会実現にも貢献していると訴えている。
温室効果ガスの排出量が世界最多の中国はCO2排出量を2060年までに実質ゼロにする目標を掲げる。習近平国家主席は大気汚染解消や環境保全の取り組みで求心力向上を図っており、再エネを戦略的に導入している。
政府は中西部の砂漠や高原に大規模な発電設備を建設し、東部の都市部に電力を送る「西電東送」を推進。主力の太陽光の発電能力は14年から24年には34倍まで増加した。
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