陸上の世界選手権第8日は20日、東京・国立競技場で行われ、女子20キロ競歩で藤井菜々子(26)=エディオン=が自らの日本記録を更新する1時間26分18秒で銅メダルを獲得した。競歩の女子日本勢では、五輪、世界選手権を通じ初の表彰台。男子35キロ競歩3位の勝木隼人(34)=自衛隊=に続き、今大会の日本勢のメダルは2個目。
藤井は序盤から積極的に先頭集団で進め、中盤で一度は集団から遅れかけたがしぶとく食らいついた。終盤にかけて先頭集団の人数が絞られる中でも3番手を死守した。
藤井は福岡県出身。世界選手権は初出場の2019年大会で7位、22年大会で6位に入賞した。五輪は21年の東京大会が13位、昨夏のパリ大会は32位だった。日本選手権は今年まで3連覇している。