農林水産省は19日、全国の小売店約6千店で8~14日に販売されたコメ5キロの平均価格が前週に比べて143円高い4043円になったと発表した。4千円台となるのは6月2~8日の週以来、約3カ月ぶり。割安な政府備蓄米の取り扱いが減る一方で、出荷が始まった新米が高値で販売されていることが要因だ。
農水省は19日、今年7月から来年6月までの主食用米の需給見通しを示し、生産量が需要量を最大48万トン上回ると発表した。コメ不足への懸念を払拭し、新米を巡る事業者間の競争や価格高騰を抑制したい考えだが、効果は未知数だ。
石破政権はコメ価格を「3千円台」に引き下げるとの目標を掲げ、備蓄米の放出を開始したが、コシヒカリなどの銘柄米の価格引き下げにはつながっていない。
6千店を対象とした調査によると、地域別では全9地域のうち5地域が4千円を上回った。最も高いのは北陸で4454円だった。中国・四国が4361円、近畿が4279円、東海が4202円、関東・首都圏が4044円だった。残る4地域は3千円台後半。
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