記者会見する労働組合「回転寿司ユニオン」の吉田帆駆斗書記長(左)ら=19日午後、厚労省

 回転ずしチェーン「スシロー」の学生アルバイトらで結成された労働組合「回転寿司ユニオン」は19日、同業の「はま寿司」の学生アルバイトらが加入して「回転寿司ユニオンはま寿司本部」を結成したと発表した。重い業務負担の改善や、賃金引き上げを求めていくとしている。

 都内で記者会見した回転寿司ユニオンの吉田帆駆斗書記長(21)は「さまざまな労働問題や悩みを抱えている従業員がいると思うので、一緒に声を上げていきたい」と話した。はま寿司アルバイトの男性組合員(19)は「職場はかなり忙しい。誰もが働きやすい職場を目指したい」と訴えた。

 ユニオンによると、8月27日に初めて団体交渉を実施。これまで15分未満を切り捨てて計算していた労働時間を1分単位に改めるよう求めたところ、はま寿司側から「本年度中をめどに変更する」との回答を得た。過去分の支払いについては今後も協議を続ける。