パナソニックホールディングス傘下のパナソニックエナジーは18日、次世代電池の本命と期待される「全固体電池」の生産に乗り出すと発表した。リチウムイオン電池のような発火リスクが低く、高温環境でも作動する特性を生かし、産業機械などの用途を想定する。2026年度にサンプル品出荷を目指す。
エナジー社の渡辺庄一郎副社長が千葉市内で開かれた電池の産業展で講演し「ほぼ開発は終えている。(商品化に向け)市場と相談するところだ」と表明した。
エナジー社は、リチウムイオン電池を米電気自動車(EV)大手テスラなどに供給する電池大手。全固体電池に関しても「世界トップクラスの特許出願数」というノウハウを生かす。
稼働時の熱で高温になる産業用ロボットや車載のセンサー向けを想定。高温に強い全固体電池の用途として最適とみる。
全固体電池を巡っては、マクセルが既に量産を開始。トヨタ自動車やホンダ、日産自動車の自動車各社は、EV向けで実用化を目指している。エナジー社はEV向けについて、リチウムイオン電池の低価格、高容量化に取り組む方針だ。
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