【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は17日、人工知能(AI)の進歩で世界の貿易量が2040年までに34~37%増える可能性があるとの報告書を発表した。より大きな成長のため、先進国と途上国間のデジタルディバイド(情報格差)を埋めるよう包括的な政策や国際協力が必要だと指摘した。

 報告書によると、AIにより貿易の運用費が削減され、生産性も向上。世界の国内総生産(GDP)も40年までに12~13%増えると試算した。

 23年には、原料から中間材料も含めて、AI関連の世界貿易額は約2兆3千億ドル(約337兆円)に達した。