2022年に名古屋市消防局の消防車内で有効期限切れの発炎筒が出火し車両が焼損する事故があり、消防局全体を点検した結果、期限切れ発炎筒を計441本回収していたことが17日、関係者への取材で分かった。焼損した消防車の資機材点検を始業時に行ったが、該当の発炎筒を降ろさなかったという。回収は15消防署を含む17所属からあり、期限切れの見過ごしが局全体で常態化していた可能性がある。
関係者によると、22年2月15日午後4時15分ごろ、名古屋市名東区高針の路上で、名東消防署の消防車が走行中、助手席側ダッシュボードから火と煙が出た。約1分後、署に戻り消火。消防車の天井とダッシュボードの一部などを焼損した。
乗車していた隊員にけがはなく、周辺への影響もなかったが、座席や機器の交換が必要となり、修理費は374万円に上った。
調査の結果、ダッシュボード内の発炎筒5本のうち1本が発火した可能性があることが判明。有効期間(1年)は19年10月で切れ、当時すでに2年以上超過していた。
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