北海道の釧路湿原国立公園周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設中の日本エコロジー(大阪市中央区)は17日、工事を一時中断したと明らかにした。国の特別天然記念物タンチョウを含む生態系への悪影響が懸念されており、自治体などとの協議を優先する考え。

 同社の松井政憲社長が共同通信の取材に応じた。釧路市から希少な野生生物の生息調査が不足しているとの指摘を受け、追加の調査結果を提出するといい「経緯や齟齬を説明し、社会的責任を果たす」と話した。

 一方、事業は適法に進めているとし「やめないといけない理由はない」とも強調。工事の中断は1カ月程度を見込み、11月に再開予定とした。