静岡県側から見た富士山

 静岡県は16日、今年の登山シーズンから徴収を始めた富士山の入山料の収入が、約4億円になる見込みだと発表した。人件費や安全対策などに充てられる。県は今年から無計画な登山の防止を目指し、入山料の徴収や午後2時以降の入山規制を始めた。

 県によると、今年の静岡側からの入山者は約10万3千人。軽装での登山や夜通し登る「弾丸登山」などの防止を目指し、今季から1人4千円の入山料の徴収と午後2時~翌午前3時の入山規制を実施した。県富士山世界遺産課は「夜間の登山者や遭難救助の件数が減り、一定の効果があった」としている。

 富士山の登山道は10日、冬季閉鎖された。