能登半島地震を受け、石川県羽咋市に開設された福祉避難所の運営経費約1560万円を不正受給したとして、市は16日、詐欺の疑いで、社会福祉法人「弘和会」(同県輪島市)の畝和弘前理事長に対する告訴状を羽咋署に提出した。市によると、同日受理された。

 市によると、羽咋市内にある弘和会の施設は2021年に市の福祉避難所に指定され、地震発生直後から今年3月まで、高齢者らを受け入れた。昨年12月、勤務実態のない人件費が請求されているという公益通報があり、市が調査を開始。出勤簿の内容に虚偽が見つかり、同1~10月に職員の夜勤手当や宿直手当などを不正に請求し、受給した疑いが強まったという。