コメの増産に向け、不足しがちな種もみを複数年にわたって備蓄できる仕組みづくりに農林水産省が乗り出すことが13日、分かった。猛暑でコメの高温障害が相次ぎ供給不足の一因となっていることから、人気の高温耐性品種の種もみを備蓄できるようにする。種もみの不足感を解消することで、農家の同品種への生産切り替えを後押しする。
種もみは品質を損なわないよう低温、低湿度管理が必要となるため、道府県と農業協同組合(JA)などによる実証実験を予算で支援する。専門に生産する農家の新規参入も補助金などによって促し、生産基盤を根本から強化する構えだ。
種もみは通常、収穫した翌年の田植えに使われる。これを数年間、保管できれば、多めに生産しても無駄にならず、急な需要にも対応が可能となる。実証実験では、品種ごとに最適な保管法を模索するほか、保管後に発芽率が低下しないかどうかを確かめる。
近年は高温耐性品種が人気となり、量も多くとれる「にじのきらめき」など一部の種もみに不足感が出ている。
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