大阪・関西万博閉幕まで13日で1カ月となり、パビリオンの見納めが近づいている。食がテーマの「EARTH MART(アースマート)」の展示は、生きるのに欠かせない食事の裏にある動植物の命の重みを、空間デザインを凝らして表現。一生で食べる卵の数をはじめ日常では気付きにくい命を食べることの意義を可視化した。
空中を回遊するようにイワシの大群が目に飛び込む。糸でつるしたモビールアートを活用した展示だ。1匹のマイワシは一生の間に約10万粒の卵を産むが、成魚となって人間が食べるのは推定で3匹しかない。「弱い魚」と書くイワシが地球上の多くの命を支える強さと、食卓に並ぶまでの現実を想像できる。
ひときわ目を引くのは日本人が一生に食べる卵約2万8千個を表現したオブジェだ。再生プラスチックをベースに卵の殻を再利用した塗料で仕上げた。スーパーとの設定から山積みになった商品を検討し、全世界で食べられている卵を思わず写真が撮りたくなるメインの展示にした。
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