【エルサレム共同】イスラエルメディアは12日、同国軍幹部らがネタニヤフ首相に対し、パレスチナ自治区ガザの中心都市、北部ガザ市の制圧を目指す作戦に踏み切れば、イスラム組織ハマスが拘束する人質の犠牲は「避けられない」と警告したと報じた。これまで軍は作戦が「人質を危険にさらす」と訴えてきたが、さらに強い危機感を示し、再考を迫った形だ。
作戦を巡ってはイスラエル政府内で意見の対立があるとされるが、ネタニヤフ氏は実行の構えを崩しておらず、ガザ市周辺で軍部隊を増強している。イスラエルはガザ市の住民に退避を要求しているものの、なお多数が残ったままで、本格的に作戦を進めれば犠牲がさらに増えるのは確実だ。
イスラエルメディアによると、軍幹部らは12日の会議で、制圧作戦は政治家の想定を超えて長期化し、ハマス拘束下の人質が死亡する一方、明確な目標が達成されずに終わる可能性が高いと指摘。住民の退避は比較的順調に進んでいるものの、移動を拒否する住民もおり、居住していた約100万人のうち、数十万人が残る可能性があるとも説明した。
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