アルバニアの公共入札を監督する新閣僚に起用が決まった生成AIの「ディエラ」(ラマ首相のフェイスブックから、共同)

 アルバニアのラマ首相=5月(ロイター=共同)

 アルバニアの公共入札を監督する新閣僚に起用が決まった生成AIの「ディエラ」(ラマ首相のフェイスブックから、共同)  アルバニアのラマ首相=5月(ロイター=共同)

 【ウィーン共同】東欧アルバニアのラマ首相は11日、公共入札を監督する新閣僚に、人工知能(AI)が生成した架空の人物を起用すると明らかにした。米メディアによると、生成AIが閣僚になるのは世界で初めて。アルバニアでは公共入札を巡る汚職が問題視されてきたが、ラマ氏は「100%腐敗のない国になる」と自信を見せた。

 AI閣僚の名前はアルバニア語で太陽を意味する「ディエラ」で、新ポストの名称は「AI担当大臣」。画面上はアルバニアの伝統衣装をまとった女性の姿をしている。

 ディエラは既に1月からオンラインでのデジタル公文書発行のための仮想アシスタントとして活用されている。